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【自分史8】コンサートは父の入院がきっかけだった。

父が1ヶ月ほど入院したことがあります。
当時、両親と弟は山形県の赤湯という温泉街で、揚げ饅頭の製造販売をしていました。
そこは父親の実家、私から見れば「おじいちゃんの家」になる訳ですが、ここで父と母と弟は『どらまん』という揚げ饅頭をつくっていたのです。私は千葉で一人暮らし。

父は通院でもよかったのですが、
母や弟の負担も考えて入院となり、
私が山形へ出向いて手続きをしました。
病室へ行くと、パジャマ姿で
ベットに腰掛けている父がいました。
この時、初めて思ったのです。
「いつか本当にこういう日が来るのだなぁ」と。
そう、今回は家族の都合もあって
入院となりましたが、いつか本当に
お世話になる日が来るのです。

「両親が元気な内に、
歌を聴いてもらわなくっちゃ!」
これが、コンサートをしようと思った
きっかけです。

父の実家近くのレストランでコンサートをしました。皆さんに喜んで頂き、2回目のコンサートも開催できました。

と、コンサートの数日前だったでしょうか・・。
ピンクの可愛い割烹着を着て、
店の手伝いをしていると
宮内駅前商店会の名刺を持った男性が
二人訪ねて来ました。
父の実家から車で15分ほどの
宮内という町の方々でした。

宮内は、童謡なしょ話の詞を書いた結城よしをの故郷で「童謡の町 宮内」をアピールしていきたいとのお話。そして、その一環として行われる「待合室コンサート」のお話を頂いたのです。


人生はどこで何が起こるか、本当にわかりません。


それから15年ほど
「待合室コンサート」をして、たくさんのことを学びました。

何を演奏し、何を話したら
お客様に喜んでもらえるのか。
どうしたらお客様の足を
止められるのか。

色々試してわかったことは…
よく知られている曲を演奏する。
でも、音楽家としての「見せ場」も必要。
トークは長すぎてもダメ。
お客様だけでなく、主催者にも喜んでもらえるものを工夫する。
新しいことをやってみる。例えば、お箏とやってみる。ソプラノやテノールとのデュオをやってみる。


ここで試行錯誤しながら
トークコンサートの原形が
できあがっていったのでした。




こちら打ち上げでよく頂いた
宮内のお酒<東の麓:あずまのふもと>
美味しいのだ、これが!(#^.^#)
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by kannochie | 2017-04-16 02:37 | 自己紹介 | Comments(2)

【自分史6】ビビりな自分とさよならしよう

「うたよみざる」で知り合った方が
エイジェントを紹介してくれました。

私の人生の7割は「いい人の恩情」で
成り立っている。

今回の人といい
うたよみざるへ
つないでくれた人といい…
私の人生の7割は「いい人の恩情」で
成り立っている。間違いない。


このエイジェントから
CMや映画のコーラスのお仕事や
オーディションの話を頂きました。

初めてのオーディションは
子役オーディションで有名なアニー!
サーバントの中の一人
女中頭みたいな役。
最後の二人まで残ったのですが
ビビりなために
チャンスを逃したというお話です。


オーディション当日
日テレに行くと
子役を目指すキッズとママの
ものすごい数に圧倒され
場違い=アウェイ感満載。

かなり頑張って
大人のオーディション会場まで行くと
これまた、たくさんの人人人。

しかも
スタイル抜群で
美人と可愛い人しかいない。
金髪茶髪ほぼほぼ舞台メイク…
そんな人ばかり。
当時はダンサーが多かったと思います。

完全に場違いです。
私のぽっちゃり写真覚えていますよね?
あのナリですから。

その中から9人だけが
いきなり呼ばれて別室へ。
(やや)ぽっちゃりの「明らか歌い手です」
みたいな9人に私も入っちゃった。

自由曲を1曲用意するよう
言われていたので
私は「美女と野獣」を歌いました。
場はアウェイでも歌は本職だから
ちょっとは頑張れました。
外国人の演出家の先生が
ノリノリで聴いてくれたのが救いでした。

そしたら私、呼ばれましてね。
「演出家がもっとアップテンポの曲も
聴いてみたいと言っています」と。

いやいやいや( ̄▽ ̄;)
いやいやいや…何言っちゃってるんですか。
そんな用意ないですよ。
ハイ!アウトーー!


今ならね
アニーをちゃんと観て←
どんな役どころで
何が求められているかを考えて
雰囲気の違う曲を
2~3曲持って行きますよ。
何なら頂いていた台詞以外の
場面も予習して行きますよ。


結局、
最後の選考に残った二人は
その場でアニーの中の歌を
稽古して歌いました。
アニーの予習してないんで初見です(^_^;)
ホントに初見って苦手なんです。

歌の次は、
台詞のオーディションです。
事前にもらった台詞。
暗記できてないけど←
練習したからがんばろって思ったら

「えっと、演出家が違う場面の台詞を
聞きたいと言ってますので
差し替えお願いしま~す!」

はっ!?Σ(゚д゚lll)

「30分差し上げますので
準備お願いしま~す!」
って、広い部屋に二人だけ
ぶちこまれて各自台詞の稽古。
こういう状況もものすごく苦手。

相手の声ばかりが耳に入ってきます。
一人にならないと集中できないーー!
何度読んでも
台詞が頭に入ってきません。
あー、トイレに行って
練習すれば良かったのかな笑


結果はもちろん惨敗orz


こんなビビりな自分とは
さよならしたい!
さよならしよう!!
いや、さよならするんだーー!!






<アニー>ホームページより拝借しました。
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by kannochie | 2017-04-04 00:58 | 自己紹介 | Comments(2)

【自分史 5】ダメがもらえない

「うたよみざる」の稽古は
ほとんど毎日
18時~21時だったと思います。

7月下旬からの
2ヶ月半の間
稽古に行き
翌日の稽古前におさらいをして
何かしらの決着をつけて
また稽古に出かけるという日々。
大変だったけど楽しかったなぁ!

お芝居も
ミュージカルも
オペラもみんな同じ。
舞台をつくるって
こういうことなんですね。





稽古は演出助手(=演助)が
見てくれます。

ある出演者が
この演助から言われていた
強烈なダメ出しが
焼きついています。

「自分が可愛いと思っているだろ?
それじゃ駄目なんだよ」

当時の私には
その意味も意図も
全くわかりませんでした。
だって、毎回言われているんですよ。


他の出演者は
帰りの電車で
毎回ダメ出しされるのが
シンドイと言っていました。

ところが私には
ダメが出ないのです( ̄▽ ̄;)

ですので演助へ
聞きに行きました。すると、
「ダメ出しが無いくらいで
不安になってたら駄目だよ。」と。

自分で考えて動いてみろ
という意味に捉えました。



板の上(=舞台)に立つ
ということは
どういうことなのか。
この作品を通じて
身体で感じていったように思います。

「舞台とは、その人となりが全て表れるもの」
舞台に臨む際、
肝に命じている大切なことを
私はここで教えてもらったのです。



さて、このうたよみざるで
様々な地域を巡りました。
文化庁のお仕事でしたので
(後に蓮舫さんによって
仕分けされてしまいましたが(^o^;)
こういった公演を
あまり観る機会のない地域へ
行きました。

関西・四国・東北・関東
上越・中部・北海道・山陰・九州…
徳之島にも行きました。
演じた回数を
記録しておけばよかったのですが、
そういうことも
わからなかったので
はっきりした数は不明ですが
100回以上は
やらせてもらったと思います。


鳥取ではスゴい雪でした。
校長先生曰く
「本当なら休校だったけれど
皆さんが来るので
休みにしなかったんですよ。
だから、今日は
こられなかった子供もいます」と。


この作品は
体育館でも上演できるのです。
スタッフさんが
キャストよりも早く学校に入って
体育館にやぐらを2機立てて
照明を吊ります。
そして、舞台の一番奥に
おおぐろ(=大黒幕)をはります。
スタッフの皆さん
テキパキとカッコイイんです。


冬の体育館は寒い。
本番中、歌っていて
口から白い息が見えるのは
ゴジラみたいだけれど
仕方がない。
でも、鼻息まで白いのは
ちょっと恥ずかしかったな(///∇///)


ある学校では
PTAのお母さんたちが
炊きたてほかほかのご飯と
豚汁を用意してくれました。
お弁当ばかりじゃ
気の毒だからって。
美味しかった。
沁みました。

北海道では
道内の移動なのに
プロペラ機に乗りました。
北海道って広いんだなぁ~と。





何の見通しもなく
教員を辞めたけれど
このタイミングでなければ
この作品にも
尊敬する舞台人の方々にも
会えなかった訳です。

こういったことを支配する何者かが
もし存在するのだとしたら
お伝えしたいです。
「ありがとうございます」と。



三木先生のホームページよりお借りしました。
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by kannochie | 2017-03-30 10:55 | 自己紹介 | Comments(0)

【自分史 4】かっこよく教員を辞めたもののトホホな話

それまで忙しくて
歌の練習も
ままならなかったのに
4/1からいきなりの
スケジュールフリー。

そう、何の見通しも
何のあてもなく
教員を辞めたのです。
無謀というより
本物のアホなんだと思います。


この頃、
ビデオを借りてきて
たくさんの映画をみましたが
あまり覚えていないんですよね。

一日中パジャマ姿で
借りてきたビデオを
なんとなくみて
一日がなんとなく過ぎていく。
昼夜逆転生活。

カッコイイこと言って
教員辞めて
何やってんだか…(;´д`)トホホ




と、5月頃だったでしょうか。
電話がかかってきました。
同じ学校で働いていた先生です。


かんのさん、何かやってる?

いえ。何も。

僕の同級生のお姉さんがサァ
歌をやっているから
会ってみたら?

(気をつけ!の姿勢で)ハイッ!
ありがとうございます!




こんなにいい人、
世の中にいるんでしょうか…?
教員を辞めてしまった私に
わざわざ電話をくれて
歌い手としての糸口を
授けてくれたのです。

紹介された方とお会いするのに
何を準備したらよいかも
どんな服装で行ったらよいかも
当時の私には
わかりませんでした。
とにかく
離任式の時のスーツを羽織り
「何か歌って」と
言われても良いように
発声練習だけは
して行ったと思います(^_^;)


お会いした方は
歌い手ではなく
制作に移ったということで
こんなお話をしてくれました。

作曲家三木稔氏の
「うたよみざる」という
舞台の制作をやっている。

秋からの学校公演に向けて
アンダーを探している。
【アンダー:代役の意味。UnderstudyまたはStandbyと呼ばれ、いざという時の交代役としてキャスティングされる。】

声を聞かせてもらうと思うと
言われたのですが…
次の連絡では
稽古日程が来て、
訳のわからないまま
稽古が始まりました。


コロスという面白い役でした。
ある時は村人
ある時は猿村の猿
山にも草にもなります。
楽器もちょっと演奏します。
歌って踊ります。
台詞も言います。
そう、6人でストーリーを
引っ張っていく役どころで
2時間ほとんど出ずっぱりです。


7月下旬から9月いっぱい
稽古をしたように思います。


経験ゼロの私は
音楽稽古?立ち稽古?
え?踊るの?
ええっ?猿になるの?
ハテナだらけです笑

アンダーというお話でしたが
数週間の公演の後半を
私たちが演ずることになりました。



半年前まで学校で
公演をお迎えする立場だったのに、
お伺いする立場になりました。
人生とは不思議です。






こちら<うたよみざる>舞台写真
三木先生のホームページからお借りしました。
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by kannochie | 2017-03-28 19:43 | 自己紹介 | Comments(8)