自分の感受性くらい

自分の感受性くらい
茨木のり子 詩


ぱさぱさに乾いてゆく心を
ひとのせいにはするな
みずから水やりを怠っておいて

気難しくなってきたのを
友人のせいにはするな
しなやかさを失ったのはどちらなのか

苛立つのを
近親のせいにはするな
なにもかも下手だったのはわたくし

初心消えかかるのを
暮らしのせいにはするな
そもそもが ひよわな志しにすぎなかった

駄目なことの一切を
時代のせいにはするな
わずかに光る尊厳の放棄

自分の感受性くらい
自分で守れ
ばかものよ
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本当だ。これ以上ばかものにならぬよう
ここに記しておこう。





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by kannochie | 2015-08-06 13:12 | 音楽 | Comments(2)
Commented by robetissage at 2015-08-06 22:47
こんばんは♪
私も茨木のり子さんの詩集持ってます(^_-)-☆
「自分の感受性くらい」。
背筋がしゃんと伸びる大好きな詩です。
Commented by kannochie at 2015-08-06 23:20
kuriさん、こんばんは♪

ブログの中で
恩返しと恩送りについて教えて下さり
ありがとうございました。

kuriさんの記事を読んでいましたので
拾ったお財布の恩送りができたんですよ!
よかったぁ~!


この詩を読むと、私は
「冷たい水で顔を洗ってらっしゃいっ」と
優しく厳しく叱られているような
そんな気持ちになって
kuriさんのおっしゃる通り、しゃんとします!
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